学校案内

国際コミュニケーションコース

 

目次

学校長あいさつ(Greeting from Principal)

"Fruitful school life at FICC(Funairi International Communication Course)"

Principal  Tomoko Yanagi

Welcome to the web page of FICC.  FICC was founded in 1999 with an idea to provide the tools to become adults with global standards.  FICC has two main characteristics.  One is to be able to study a language besides English.  You can choose between French, Chinese, and Korean.  Many students can communicate in those languages with native people by the time they graduate.  The other is a three-year-course to nurture your views from various perspectives.  During the first year you exchange opinions with students from developing nations.  In the second year you choose one nation and study its nature, history, politics, lifestyles and so on.  Finally, in your third year, you join a “model UN(United Nations)” as a delegate from a nation of your choice. 

English is of course a useful tool to communicate with many people around the world.  However, it is more important to realize the diversity of viewpoints to live as global citizens.  Why don’t you enter FICC to be a person who can fly around the world?

卒業生からのメッセージ(Voice from Graduates)

FICC22期生 戸井 利衣紗

舟入高等学校国際コミュニケーションコースの受験を考えている皆さん、こんにちは。FICC22期生の戸井利衣紗です。皆さんは英語が好きだから、第二言語を学びたいから、修学旅行で海外に行きたいからなど様々な理由でFICCを志望していると思います。私もそうでした。しかし、新型コロナウイルスの影響で修学旅行や語学研修は中止、舟入の伝統行事もなくなってしまい、思い描いていた学校生活ではなかったです。それでも、在学中も卒業した今も、中三での志望校決定を後悔したことはありません。異なる視点を持った仲間と共に学べたこと、模擬国連やレベルの高い英語の授業を受けられたこと、様々な講演会を通して自分の夢を明確にできたこと、国際問題に興味を持つきっかけになったことなど、舟入の国際でしかできないことはたくさんありました。これからの未来は何があるかわかりません。国際と聞くと不安な部分もあるかもしれませんが、ここでしか体験できないこと、学べないことがたくさんあります!皆さんが春にいらっしゃることを待っています!

カリキュラム&授業紹介(Curriculum&Class)

英語総合Ⅰ:自分ごと化プロジェクト(English Integration Ⅰ:"Zibungotoka" project)

週1単位で、一般社団法人自分ごと化プロジェクトと協働し、主に開発途上国を中心とした世界中の国々とオンラインで交流します。年間で4か国程度の国と交流予定で、各交流ごとに「環境」「戦争と平和」などのテーマを設定。各交流は6時間を1プロジェクトとして、最終時間に「学びの成果を共有するプレゼンテーション」をなどを行います。ファシリテーターはつくものの、基本的に全ての活動が英語を共通言語として実施されるため、1年間しっかりとこの授業に取り組めば、相当の英語力の向上や自文化理解・異文化理解の深化を期待できます。

英語総合Ⅱ:異文化理解(English Integration Ⅱ:Cross-cultural Understandig)

舟入高等学校の国際コミュニケーションコースでは2年次に、外国語と地歴・公民の先生がタッグを組んで行うチームティーチングの授業があります。教科横断型で授業を行うカリキュラムを正式に組んでいる公立高校は、広島市内では本校が唯一であり、全国的に見ても珍しい形であります。この「英語総合Ⅱ:異文化理解」の授業では、生徒一人一人が日本以外の国を1つ決め、その国について法・経済・文化・環境・科学・戦争など様々なお題の下、1年間情報を集め、その国のエキスパートを目指して学習に取り組みます。社会の先生が日本をモデルにそれぞれのお題について授業を英語のスライドを使って、1時間行い、最後に先生から出される「問い」の答えを各自の国で探します。例えば「国において自然と文化には関連性があるのか?」という問いであれば、日英の文献や機械翻訳を用いながらその問いの答えとなる「自然」や「文化」の特徴を探していきます。そうしていくうちに、自然とその国のことを学べ、「あ、実はこの国こんな現状があるんだ!」と気づきが生まれます。この1年で学んだことは3年次の模擬国連につながっていきます。

卒業生より
FICC22期生 出野 心菜
異文化理解の授業では3年次に模擬国連を行うことを目標に、自分の興味のある国を1つ決め調べ学習、英語でのレポート作成をしました。異なる文化を学ぶことは改めて日本文化を考えることでもあります。私たち日本人の持つ文化の素晴らしさを知り、また国際人として異文化をどのように受け入れ世界の人々と尊重紗し合うのが良いかを考えることの出来る授業だったと思います。

舟入高等学校模擬国連(Funairi Model United Nations)

模擬国連とは?
模擬国連(Model United Nations)は、1923年にアメリカのハーバード大学で行われた「模擬国際連盟(Model League of Nations)」に端を発します。参加者は、それぞれの国の立場で法経済文化など様々な要素を加味したうえで、国際問題の解決策を考え、話し合いを行う活動です。本校では、平成31年度よりこの取り組みを授業の中では始め、発展させてきました。最初は少人数から始まった授業活動でしたが、令和2年度においては国際コミュニケーションコース3年生全員で取り組み、世界大会のルールやformatにより近い形で最終決議案まで策定することができました。

模擬国連で養う3つの力
本校の模擬国連は原則として全て英語で会議を行っており、議長から運用まで全て生徒が行います。教師はあくまで補助役に徹しており、高校生が行える最大の「自律的な授業(autonomous class)」を目指しています。よって「①高度な英語運用能力」はもちろん、国の情勢について機械翻訳や第二外国語の知識なども用いながら様々な観点から情報を集め、異なる言語間を跨いだ「②情報探索能力」そして、共に協働し、意見を戦わせたり、集約したりして、最終的な決議案を策定する「③協働力・交渉力」を養うことを主な目的としています。

令和3年度(2021年)の最終決議案

第二外国語(Second Language Education)

日本の公教育において学ばれる外国語は英語です。英語はグローバル社会における公用語であり、今は世界の様々な場面で多くの人が学び、使われる言語となっています。その一方で、英語だけを外国語として学ぶことは、英語圏すなわち主に欧米圏の社会文化だけを「日本の外の文化」であると思ってしまうようになり、他の民族・文化から学ぶ機会の希薄化につながることがあります。それは、自分の見方・考え方を知らないうちに狭めてしまうということでもあります。舟入高校では、EUの「ヨーロッパ言語年2001」における新教育方針「1+2」政策に倣って、母語の他に+2つの言語を学ぶための教育カリキュラムを策定しています。国際コースであれば、1年生から3年生まで必修で「韓国語」「中国語」「フランス語」をネイティブ講師のもと学び、資格試験や第二外国語のスピーチコンテストにも挑戦します。過去の先輩方は、カリキュラム外ではありますが、自分で興味をもち「タイ語」や「アラビア語」などに挑戦したり、それをきっかけに海外の大学や国内の大学の様々な言語選考に進学したりしています。言語を通して欧米文化のみならず世界の様々な場所に目を向け、学び、それを通して、自分の世界を広げる、これが舟入高校での第二外国語を学ぶ意義です。舟入高校は多様な「言語」や「文化」を通して「自己の世界」を広げたい、そんな生徒たちを待っています。韓国・朝鮮語、中国語、フランス語の3言語から1言語を選択して3年間学習します。

卒業生より
FICC22期生 石原 里菜(韓国語選択)
国際コースの韓国語の授業では、ハングル文字を覚えてからテキストを使って文法を勉強していきます。また私が韓国語を教わったリョム先生は、語学以外にも韓国の文化をたくさん教えてくれました。朝鮮学校を訪問したり、韓国料理を作ったりと様々な形で韓国文化に触れることができました。私は韓国語の授業を受けたことでより韓国に興味を持ち、趣味だった韓国語の学習を本格的に大学で勉強することを決めました。またこれから良好な日韓関係に向けて貢献したいと思うようになりました。他の高校では中々ない第二外国語の授業を経験することは、国際コースに入学するみなさんの国際的な視野を広げるきっかけの一つになると思います。

FICC22期生 早間 明(フランス語選択)
私がフランス語を選択した理由をお話します。まず、フランス語は英語との共通点が多いことです。英語はフランス語などのラテン系の言語から借用語が多いので、比較的親しみやすいです。また他のラテン系言語を学ぶ際にも助けとなります。そしてフランス語は世界中で話されている言語でもあります。多くの国で公用語に指定されていたり、国連における公用語の一つでもあります。
また、舟入高等学校のフランスの姉妹校であるバルトルディ高校の生徒たちと交流でフランス語での会話ができます。新しく習った言語を使う機会は凄く新鮮で楽しかったです。私は3年生に進級後にフランス語検定の4・5級を取得しましたが、対策をすればさらに高い級を取得できると思います。

FICC21期生 廣川 夏泉(中国語選択)
大家好!(みなさんこんにちは!)
私が中国語を選択した理由は、中国語/フランス語/韓国語の中で、中国語の話者人口が一番多いからです。日本語の「おもてなし」や「お疲れさま」といったように、母語話者でないと理解しづらい、訳すのが難しい言葉がどの言語にもあると思います。海外の人とコミュニケーションを取るときに、その細かいニュアンスまで理解して、相手の伝えたいことを正確に汲み取れるように、そして伝えられるようになりたいと考え、第二外国語を学ぶことを決めました。
授業では、日常会話の練習をしたり、先生から中国での生活について教えていただいたりしました。小籠包をみんなで作って食べよう!なんてこともありました!高校で1年間中国語を学び、言語はもちろんのこと、より深く中国のことを学びたいと思い、今大学では中国語を中心に中国の文化や社会について勉強しています。

非常感谢您们读到最后!
我希望您们会对汉语感兴趣!
再见!!

(最後まで読んでくださりありがとうございます! 皆さんが中国語に興味を持ってくださることを願っています! それでは!!)

異文化交流(Cross-cultural Exchanging)

姉妹校/韓国 韓国大邱外国語高校

2021年度オンライン交流

卒業生より
FICC22期生 佐々木 唯
コロナ以前では大邱外国語高校とお互いに現地に訪問、ホームステイなどの交流が出来ました。コロナ禍でもzoomなどを通してオンライン交流を頻繁に行いました。私は韓国への研修には行けませんでしたが、ホームステイの受け入れをしました。韓国の子と過ごした4日間は貴重な体験であり、今でも忘れられない思い出です。今でもそこで出会った友達と連絡を取り合ったりしています。
オンライン交流も、直接的な交流に劣らないほどいい経験でした。お互いにクイズを出し合ったりして韓国の文化や流行りを教えてもらったりしました。そこで出会った友達と贈り物を贈りあったりもしました。
この交流は高校生の私にとっていい経験で、生涯の財産になったと思っています。

姉妹校/フランス バルトルディ高校

2022年6月3日(金)
バルトディ高校とオンライン交流

姉妹校/ドイツ ヴィルヘルムラーベ高校

行事(School Event)

2022年7月14日(木)~15日(金)
国際交流研修

2022年10月2日(日)~9日(日)
令和4年度国際コミュニケーションコース修学旅行

資格(Qualification)

卒業時の主な取得資格一覧(令和2年度卒業生)

・英検 1級(準一級以上の取得が約半数)
・TOEIC 820点
・TOEFLiBT 85点
・IELTs 6.5点
・フランス語検定4級
・中国語検定4級
・韓国語能力試験2級
・ハングル検定3級 など